「 千明千三郎商店 」※新築

夏は青く冴えわたる空と新緑に囲まれ、冬は深い雪で一面が白に包まれ音が消える。
そんな自然環境を求めて片品村へ来訪する方を迎える国道が、
千明千三郎商店(チギラセンザブロウショウテン)の横に整備されました。
創業1898年から村人のための商店として営んできた役割に加え、
他県から訪れる方たちに片品村の魅力を発信していく事を望み、リニューアルを決意。
新たに発現する建築は、魅力ある自然環境を限りなく遮ることなく、
車窓からでもしっかり見つけてもらえるような佇まいを必要としました。
車道からは少し目線を上げるくらいの丘の上に、車道と並行するように長く伸びたファサード。
屋根は低く、見上げると薄くなり背後の森を際立たせながらその存在を弱くする。
ひとたび店内に足を踏み入れれば桧の柔らかい空間に包まれる。
中央の什器に商品陳列やレジなどほとんどの役割を担ってもらい、
国道側の壁面は屋外と連続させるための開口に。
深い軒の先で麓と空を切り取る。
今年の6月から改めて地域の方々の生活を支えながら、来訪者へ片品村の魅力を発信しています。


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千明千三郎商店

performance

断熱材  高性能グラスウール t=100
 窓   断熱サッシ(ペアガラス)、木製造作窓(ペアガラス)
空調等  壁掛けルームエアコン
設 備  プロパンガス、ガス給湯器

種 別
新築工事
名 称
千明千三郎商店
所在地
群馬県利根郡片品村須賀川243
用 途
店舗
構 造
木造在来
床面積
112.62㎡(約34坪)
竣 工
2023.07
設 計
Polite Design Office / ポライトデザインオフィス
施 工
松坂屋建材株式会社
写 真
Loic&Kico